1000円カットの儲けの秘密:徹底比較で見る従来美容室との収益戦略

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1000円カットの店の前を通りかかった日

今回は、近年急速に注目を集める格安ヘアサロン(例:1000~1500円カット、10分カット)のその秘密に迫ります。最近ある駅前を通りかかった時、朝から10人以上の長蛇の列がある店舗がありました。ATMに並んでいるのかと思ったのですが、それは1000円ヘアカットのオープンを待つ方々の行列だったのです。平日だったのもあり高齢者の方が多かったですが、皆さんは格安ヘアサロンにどのような印象をお持ちでしょうか?私自身子どもが2人がおり、子どもたちが利用させてもらっています。

ぼる子
ぼる子

幼稚園の頃は子ども用の椅子でDVDを見てる間にカットしてくれたよ

格安ヘアサロンの儲かる仕組みと利用者の心理的・経済的背景について見ていきましょう。


格安ヘアサロンの特徴

美容室選びは、単に見た目の技術だけでなく、料金設定やカラーリングやトリートメント、シャンプーといったサービス内容、おしゃれな店内といった利用者のニーズに大きく左右されます。

しかし格安ヘアサロンのサービスはカットのみ、基本かかる時間は10分程度

普通の美容室ではカットだけで行っても約1時間かかります。その間、美容師さんと会話したりカットだけでなくシャンプー、スタイリングの仕上げがあります。

昨今、低価格で髪を整えられるためかなり人気です。そのため格安ヘアサロンは特に学生や若年層、高齢者層さらには節約志向のファミリー層の間で支持されています。
では、なぜ格安ヘアサロンは、単価4500円の美容室と比較しても儲かるのでしょうか?

その理由は「シンプルなサービス」「効率的なオペレーション」「低コストな経営モデル」の3点に集約されます。以下、詳しく見ていきましょう。


格安ヘアサロンの儲かる仕組み

シンプルなサービス内容でコストダウン

必要最低限のメニュー設定

格安ヘアサロンの最大の特徴は、メニューが極めてシンプルな点です。

一般的な美容室では、カット、シャンプー、ブロー、カラー、パーマなど多彩なサービスを提供しています。シャンプーがないので、ブローも必要ありません。

格安ヘアサロンでは「カットのみ」や「カット+ドライ」と、必要最低限のサービスに絞っています。
これにより、使用する薬剤や設備が少なくなるため、原材料費や設備投資、さらには教育費も大幅に削減できるのです。

短時間施術で高回転率

施術時間が大幅に短縮されるため、1時間あたりの施術件数が通常の美容室の約4~6倍に達することもあります。

例えば、従来の美容室で1人の施術に30~60分かかるところを、格安サロンでは10~15分で済ませるため、1日に多くのお客様を回すことが可能です。

1時間でカットする場合を例を挙げて見てみると分かりやすいかと思います。

単価4500円の美容室で美容師さんが1時間に一人カットする場合の1時間の売上は4500円です。

格安ヘアサロンでは単価1000円で美容師さんが15分で1人カットする場合の売上は15分×4人で4000円、10分であれば10分×6人で6000円の売上になります。

これにより、低単価でも総売上が増加するというビジネスモデルが成り立っています。

効率的なオペレーションと固定費の最適化

店舗設備の簡素化

格安ヘアサロンでは、シャンプー台やカラー用の専用機器が不要なため、初期投資や月々の設備維持費が大幅に削減されます。また、内装もカットする椅子とドライヤー(カット後の髪を吸い上げる掃除機のようなブラシ)などシンプルにまとめることで、家賃や光熱費のコストも低く抑えられるのです。
このような低固定費の経営モデルは、特に集客が順調な地域では大きなアドバンテージとなります。

効率化された作業動線

徹底した作業マニュアルと効率的な動線設計により、スタッフが無駄な動きをせず、施術がスピーディ。これにより、人件費の効率も向上し、1人あたりの労働生産性が高まります。
このスピーディな対応は大きな魅力であり、顧客満足度の向上にも寄与します。

利用者の心理・経済的背景

経済的な負担軽減

低価格であるため、特に学生や若年層、高齢者層、節約志向のファミリー層にとって家計への負担が小さい点が魅力です。

4500円の美容室と比べ、1000円カットなら1回の来店で大幅な節約ができ、定期的に通いやすくなり、リピートしやすいという特性もあります。

手軽さと気軽さとデメリット

予約不要で、気軽に立ち寄れる環境も利用者に安心感を与えます。

ただ、予約不要であるが故、冒頭にも書いたように人気店並みに行列ができていることがあります。そうすると1人10分でも6人並んでいたりすると、その分待つことになります。土日と平日午前中は人が多く、平日夕方が一番空いており狙い目です。

そして美容師さんとの会話が苦手な方にも、スピーディであるがゆえほぼ会話をする必要がなくストレスがありません。

小さな子ども対応のある店舗

小さな子どもであっても、髪は伸びるので定期的にさっぱり整えてあげたいですね。そして子どもが小さいほど約10分でカットが終わるというのは、とても魅力的ですね。「キッズスペースあり」と書いてある場合などは、未就園児までの子どもは子供が動かないようにDVDをつけて(保護者は必ず同伴)、その間に切ってくれる店舗もあります。こうしたサービスがあると子どもは喜んで座ってくれます。

必要十分な品質

格安ヘアサロンは、シンプルながらも基本的なカット技術は確実に提供しており、「安くてもキレイに仕上げてくれる」という信頼感が形成されています。口コミやSNSで実際の施術例が紹介されることで、さらに利用者が安心して足を運ぶ要因となっています。

高い回転率と集客効果

店舗側のオペレーションが効率化されているため、同じ時間帯に多くのお客様を対応できるのも大きな魅力です。これにより、集客効果が高まり、リピーターが増える好循環が生まれています。


まとめ

シンプルなサービスでコスト削減
格安ヘアサロンは、カットのみや必要最低限のサービスに絞ることで、原材料費や設備投資、内装費用などの固定費を大幅に抑えている。

高い回転率による売上増加
施術時間が短縮されるため、1時間あたりの対応件数が増え、薄利多売ながら総売上を確保できる。

経済的負担の軽減が利用者心理にマッチ
低価格で利用できるため、特に学生や節約志向の方々にとって家計への負担が少なく、安心して利用できる点が支持されている。

効率的なオペレーションと固定費の最適化
シンプルな内装や効率的な作業動線により、光熱費や家賃などの固定費が最適化され、経営効率が向上。

場合によっては従来の美容室より高い利益率を実現
低価格ながらも効率的な経営戦略を実施することで、例えば4500円美容室と比べて、状況により高い利益率が出せる可能性がある。

成功要素は立地、集客戦略、スタッフの技術力
格安ヘアサロンが儲かるためには、効率的な運営だけでなく、適切な立地や効果的な集客戦略、そしてスタッフの技術力も重要な要素となる。

これらの理由から、格安ヘアサロンは従来の美容室よりも、状況によっては高い利益率を実現できる可能性があります。もちろん、立地や集客戦略、スタッフの技術力など、成功するための要素は多岐にわたりますが、低価格帯でもしっかりとした経営戦略があれば、十分に「儲かる」モデルになり得るのです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

最後までお読み頂きありがとうございました。

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